大江戸捜査網
大江戸捜査網
第487回 「女牢しのび肌 禁断の闇化粧」
1983年4月16日(土)21:00〜21:54 54分 テレビ東京
スタッフ
脚本:胡桃哲
監督:手銭弘喜
音楽:玉木宏樹
製作:テレビ東京、ヴァンフィル
製作協力:三船プロダクション
出演
清二郎・左文字右京:松方弘樹
井坂十蔵:瑳川哲朗
風車のお菊・菊丸:夏樹陽子
疾風のおせん:山田由紀子
九條新太郎:南条弘二
(以上 隠密同心)
ゲスト
お葉:倉田まり子
お島:佐藤恵利
城所東安:松橋登
三州屋:早川雄三
同心・八十島:倉島襄
徳の市:大島宇三郎
長尾深雪、新井和夫、会田由来、久保晶、西屋東、山口ひろみ、篠田薫、戸塚孝
物語
歌舞伎役者や旗本が、次々に毒の入った含み針で暗殺される事件が起きる。捜査を始めた隠密同心たちは目撃者の証言から、お高祖頭巾の女が下手人のようで、犯行時には何故か按摩の笛音が鳴っていたという共通点があった。しかも殺された者たちは、周囲から疎まれ恨みを持っている者もひとりやふたりでは無いような人物だった。

☆台本と作品の違いについて
台本タイトル「衝撃犯罪シリーズB 妖艶女牢・恐怖のふくみ針」
表紙には、脚本の通算番号なのか「591」とあります。放送作品とは別タイトルではありますが、「決定稿」と記載されています。この台本では、レギュラーキャストは印刷されていますが、ゲストについては未定だったのか、役名のみ印刷されています。
ストーリーや台詞についての違いは、場面が前後することはあるものの少ない印象です。
大きな点では、お葉とお島が三州屋で会うシーンで、このエピソードでの重要なキーアイテムである「寒椿柄の着物」をお葉がお島に贈ったことが放送作品では台詞として出てくるのですが、この台本にはありませんでした。また、着物の柄についても放送作品では「寒椿」ですが、台本では「笹りんどう」となっています。
あとは、お島がお葉と待ち合わせを指定する場所が台本では「川岸」だったのですが、放送作品では「お宮(神社)」に変更されています。

DVDについて
2016年10月16日 朝日新聞出版から発売された「大江戸捜査網 DVDコレクションNO,67」
近年、発刊が盛んな「DVDマガジン」として、今回のエピソードを含む4エピソード収録のDVDと解説書のセットが発売されました。
DVDが放送バージョンと違う点では、ノーザン・ライツというグループ歌手によるエンディング曲『漂流者たち』が収録されず、オープニング曲をBGMにした再編集映像(主題歌歌手表記シーンは削除)されています。これは、ソフト化の際に劇中の使用音楽の権利関係の許諾が得られなかったのだと推測されます。ソフト版に限ったことなので、近年のBSテレビ東京の再放送では、初放送時と同じくエンディング曲を聞くことができます。
※BSフジテレビで「大江戸捜査網」の第1シリーズが現在放送中ですので、今後もこのエピソードの放送があるかもしれません。