マリコスト・ルーム倉田まり子






土曜ワイド劇場




「目撃・殺人鬼が狙う運命の母と子」




1981年11月21日(土)21:02〜22:51 109分


テレビ朝日 





原作 夏樹静子


脚本 野上龍雄


監督 瀬川昌治


音楽 鏑木創


製作 朝日放送、国際放映





出演


香山美子、平凡太郎、小林昭二、伊藤高、水野あや、長谷川待子、三島ゆり子、加地健太郎、関戸純、武岡淳一、清
水章吾、倉田マリ子、坂上浩一、山乃興子、斉藤優一、佐々木みどり、永谷悟一、久木念、穴原正義、宝井宏治、高
橋正則、千葉繁、菅井きん、夏木陽介


(敬称略・クレジット順)











物語


大衆食堂「一力」の店主・謙介(平)を夫に持つ桂木朝子(香山)は不倫相手のトラック運転手・加賀見(夏木)に駆け落
ちを持ちかけられ悩んでいた。勤めていた工場をクビになり、身寄りが無くて仕方なく結婚した夫と人使いの荒い姑・と
み(菅井)には何の愛情も感じられず、毎日を空しく生きていた。朝子がこの地を離れることに戸惑いを感じていたの
は、昔訳あって産んだ息子・久藤京太が里子に出され、近くに住んでいるからだ。





近くで金融業者の畑山が殺される事件があり、犯人の男は逃走の際、剣道の練習帰りの京太とぶつかってしまう。影
ながら息子の成長を見守っていた朝子は、ぶつかって倒れた京太を助ける。走査線上に畑山の愛人のホステス・林夏
美(水野)が浮かぶ。一方犯人の中谷浩二(伊藤)は京太に顔を見られたのではないかと思い、車でひき殺そうとする
が、誤って母親の初江を跳ねてしまう。





意を決して駆け落ちしようとした朝子であったが、新聞で京太が事件に巻き込まれていることを知り、警察に京太が無
関係だと電話をするが、それを夫に見つかり家に連れ戻される。それから朝子は京太の家に出入りして世話をするよ
うになる。京太の家には親戚の娘(倉田)も世話をしに来ていた。





事件は夏美が浩二に手引きをしたものだったが、手に入った現金が思ったより小額であったため二人は仲たがいをす
る。夏美は京太が朝子の実の子であると知り、目撃者である京太を浩二に殺されたくなければ200万円をよこすよう
朝子を脅迫する。





金の工面を出来ない朝子は夏美を殺そうとするが、夏美は浩二によって既に殺されていた。浩二は朝子も殺そうとす
るが逃げられてしまい、母親の見舞いに病院に来た京太を誘拐して、朝子をおびき出し、今度こそ目撃者二人を亡き
者にしようとするが・・・





(一部登場人物の漢字が不明の場合は、当て字にしています)








レビュー


この作品では何故かクレジットが「倉田マリ子」となっていますが、理由は不明です。当時は改名したのかと思いたいへ
ん驚きました。何故だれも気づいたり訂正しようとしたりしなかったのでしょうか?





役柄は主人公の子供の母親(里子として引き取った)の親戚です。けがをした母親の代わりに子供の面倒を見なくては
いけないのに、2時ごろ来て昼食を作ろうとして、「家事が苦手」と朝子に料理を任せた上に、家の電話で友人に電話し
たりするちゃっかりした現代っ子です。また、殺人犯の共犯の女には「親戚のイモねえちゃん」などと揶揄されたりして、
あまり良いキャラクターではありませんでした。出演シーンも3シーン合計5分程度と少ないうえ、ストーリーの途中から
は消えてしまうので、ファンから見るとあまり見どころもない作品です。確か役名も劇中では無かったような・・・(苦笑)。





「土曜ワイド劇場」は月曜から金曜まで再放送枠(関東地方)がありますが、古いフィルム撮影の作品の再放送の機会
は、今ではとても少なくなっています。






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