マリコスト・ルーム倉田まり子




火曜サスペンス劇場




「受験地獄・東大受験 その朝めざまし時計が鳴らなかった」




1982年1月12日 21:02〜22:54 112分


日本テレビ 





原作 西村京太郎(墓穴を掘る男)


脚本 岩間芳樹


監督 瀬川昌治


音楽 大谷和夫


製作 日本テレビ、国際放映





出演


太川陽介、神保美喜、倉田まり子、岩本多代、生井健夫、大木隆介、人見きよし、須藤健、松本朝夫、三川雄三、邦創
典、後藤いずみ、中田彩子、関口篤、矢尾一樹、今村廣則、吉川淳、小野原和夫、飯塚彰、木村修、梅原正樹、池田
祐三、竹下江里子、皆川玲子、小川真喜子、春日浩二、都々木淳、滝川昌良、本多智、平田昭彦


(敬称略・クレジット順)















物語


二浪の木村昌彦(太川)は、東京大学の入試の日に目覚まし時計が鳴らず遅刻しそうになる。タクシーにとび乗ったも
のの、定刻まで間に合わない事が分かった時、昌彦は一計を案じ入試会場に爆弾を仕掛けたとウソの電話をする。入
試会場は当然の如く大混乱を来たし、試験開始時間は遅れることとなった。遅れてきた昌彦も試験を受けることが出
来、合格する。だが、予備校仲間で試験を落ちた佐山(大木)は、試験会場で異様に怯える昌彦の様子に不審を覚え
ていた。佐山の家は経済的に余裕は無く、もう一年浪人が出来ることもままならない状況であった。





昌彦の実家は、紀州の山林地主を営む裕福な家庭であった。昌彦の父・仙一(平田)は自分の知人の娘・益美(倉田
と息子を結婚させたいと思っていた。実家で合格祝いの宴が開かれているときに、「君はあんなことをして・・・」と昌彦
の秘密に感づいた人物から電話がある。





聖心女子大学に通う益美は、東大生になった昌彦に婚約者気分で猛アタックしてくるが、昌彦には京子(神保)という恋
人がいるうえに脅迫者への対処で頭がいっぱいで、ひとりで酔いつぶれてしまう。自宅に帰った昌彦を待っていたの
は、脅迫者の佐山であった。佐山はもう一年浪人するための生活費用を自分に毎月提供するように昌彦に迫る。





昌彦は佐山との決着をつけるべく、計画を練るが・・・




レビュー


まり子さんにとっては、これが本格的なドラマ出演だと思われます。出演シーンも多いので、今回は画像も多めにしてみ
ました(^_^)。





裕福な家庭のお嬢さんの役柄で、父親に買ってもらった外車のスポーツカーを乗り回すシーンがありますが、タレント時
代は運転免許は持っていなかったので、運転は吹き替えだと思われます。





太川陽介さん演じる昌彦には惚れ込んでいる役柄なので、自分からしがみつくように腕を回して一緒に歩いたりしてい
るところがあるのですが、妙にちぐはぐで微笑ましいです。実際まり子さんは、レッツゴーヤングでもお仕事が一緒だっ
た太川さんのことを兄のように慕っていたそうです。また、5月祭のシーンでは太川さんとのキスシーンも撮る予定があ
ったそうですが、うやむやになって「風船を渡す」に変わったそうです。これはあるトーク番組で話していたことなのです
が、実現していたら・・・と考えると少し複雑な気持ちです。





また、この5月祭のシーンでキャンパスに松田聖子の歌らしきものが流れていますが、こんな場合普通は出演している
アイドルの曲(当然まり子さん)がかかるのではないかと当時憤慨した思い出があります。





このレビューを書くまでは、製作が国際放映、監督が瀬川昌治氏と「土曜ワイド劇場」と同じだとは知りませんでした。






出演ドラマリストへ





マリコスト・ルーム倉田まり子