マリコスト・ルーム倉田まり子




愛秋詩集台本




倉田まり子 ファーストコンサート


愛秋詩集(あいしゅうししゅう)




昭和55年10月5日(日)


大阪厚生年金会館大ホール


<大阪>


主催 ラジオ大阪


後援 キングレコード株式会社


協賛 花王石鹸


         スリーライン学生服


協力 総合企画


企画制作 ニューバンブー音楽事務所




昭和55年10月12日(日)


東京日比谷公会堂


<東京>


主催 文化放送


後援 キングレコード株式会社


協賛 花王石鹸


         スリーライン学生服


企画制作 オールプロデュース


           ニューバンブー音楽事務所




開場 午後4時30分


開演 午後5時00分




◎記載事項について


台本は約100ページ、本文はガリ版刷り手書きです。


「アバ・メドレー」以外は歌詞が記載されていますが、諸事情で掲載いたしません。


曲のオリジナル歌手はできるだけ調べましたが、不明なものもあります。


茶色斜体文字はスタッフの効果指示とまり子さんの立ち位置指示についてです。


文中、文字やMナンバー(音楽番号)に間違いがあるものは極力修正しましたが、あえて直していないものもあります。


黒小文字は私の補足文です。







第一部





○オープニング前


○二ベルにて場内暗転


○ステージ スモーク+大グロ


○オーバーチャーの途中から開幕―倉田まり子 階段





M1 オーバーチャー


(オーバーチュアつまり序曲と思われる 曲目は記載無いので不明)





セット上


○歌頭で階段セット降りる センター定位置





M2 「エンジェルアイズ」 ファーストアルバム「あなたにめぐり逢えて」収録





○センター定位置より上から下へ動きながら歌う





M3 「イブニングスキャンダル」 4thシングル 


セカンドアルバム「ストーミー・ウェザー」収録





○歌終り センター定位置





倉田:みなさん こんにちは 倉田まり子です。


今日はようこそいらっしゃいました。





デビューして まだ二年目という私なのに 今日はこうしてリサイタルの幕をあけることができま
した。





それも私を応援してくれた皆さんのおかげです。今日は そんな皆さんに感謝をこめて 私の
すべてを見ていただきたいと思います。





本当をいうと まだ胸はドキドキ―うまくいくかな という心配もありますが とにかく 精一杯 
歌って踊ります。最後まで楽しんでいってください。





さて この初めてのリサイタル―そのタイトルは「愛秋詩集(あいしゅうししゅう)」と名付けまし
た。





愛する秋と書いて   愛秋詩集―とっても気に入っているんです。


もうすぐ20才になる私ですが 今私の心の動きも皆さんにお伝えしたいと思っています。





本当に秋ですね。春の青空は澄んでいても どこかに優しさがあります。





でも 秋の青空はあまりにも青い―その青さの中に 旅をしてみたい


「カリフォルニア ドリーミン」





○センター定位置





M4 「夢のカリフォルニア」 ママス&パパス


(歌詞は英文なので英語歌詞で歌ったと思われる)





M5 「ダンシングフォーエバー」 原曲不明


(MCでは「ダンシングアメリカン」と別の曲名で呼称している。歌詞は英文なので英語歌詞で歌ったと思われる)





○まり子 歌のサビ頭より 上〜下へ歩く





M6 「マジック」 オリビア・ニュートン・ジョン


(和訳した歌詞)





○センター定位置





倉田:「夢のカリフォルニア」「ダンシングアメリカン」そして「マジック」と三曲つづけて聞いてい
ただきました。





さっきも少し触れましたが デビューして二年目の私―


最初の頃は本当に何もわからない女の子で―


特徴と言えば とにかく大きな声でハッキリと返事をすることかな―


歌の方も あんまり自信はなかったんです。


でもすばらしい歌を歌いたい―


そういう情熱は他の方に負けなかったつもりです。





レッスンにレッスンを重ね 色々な歌に耳を傾けてきました。


そんな成果を見ていただきたいと思います。


「アバ・ザ・メドレー」





○イントロでダンサーズ登場 まり子をかこみ衣装チェンジ 


ダルマ姿のまり子 歌って踊る





M7 「アバ・ザ・メドレー」 ABBAの曲 内容不明





○歌い出しよりレザーショーを転回する





※拍手の余韻の中


M 「バンド演奏」 (バンドによるフリー演奏と思われる)





倉田:アバ・ザ・メドレーでした。





それでは 私をサポートしてくれる すばらしいスタッフを ご紹介しましょう。





まずはバンドの方々です。「(メンバーの名前が呼ばれる)」


<拍手>


そして ストリングスは。「(メンバーの名前が呼ばれる)」


<拍手>


コーラス。「(メンバーの名前が呼ばれる)」


<拍手>


そして ダンサーズは「(メンバーの名前が呼ばれる)」のみなさんです。





○ダンサーズ 再び登場して 演奏にあわせて踊る


まり子 ポーズ替えのために 下手に消える





○演奏終わると ピアノのBGとなる この中を倉田まり子 下手より登場





倉田:もうすぐ20才になる私・・・・・・


まだ短い時しか生きていませんが その中にも いろいろな思い出があります。


私なりの恋にも出逢いました。





○ステージAのジョーゼット





M8 「岬めぐり」 山本コータロー





○ファン一同大拍手


○まり子 上下歩き回る


○照明 客席ナメ回す(ファンとまり子 一体となる)





M9 「秋止符」 アリス





※ホリへドライアイス


※ピアノのBGが流れる中





倉田:「あの夏が無かったら楽しい日々が続いたのに」・・・・・・


愛はいつも 後悔の歴史なのかもしれません。


でも 私はいやです。


後悔をするような愛だったら 最初から その中には飛びこんでは いきません。


強い気持ちで 私のありったけの愛を 好きな人に捧げるつもりです。





○ステージ A+B+Cのジョーゼット





そして もし 別れがきたとしても あなたと 私自身に 胸をはってサヨナラを言えるよう
な・・・・・・・そんな愛に出逢ってみたいと思っています。





もうすぐ20才になる私・・・・・・


今一番うれしいことは すてきな歌に めぐり逢えたことです。


一度きいただけで 私もこの歌のとりこになってしまいました。


きいてください。


私の新曲です





※センター定位置





M10 「さよならレイニー・ステーション」 7thシングル 


サードアルバム「ダイアリー」収録





M〜END





倉田:私の新曲「さよならレイニー・ステーション」をきいていただきました。





これから少しづつ 大人の愛の歌も 歌ってゆきたいと思っている私・・・・・・


いつか この歌を私の心に溶かして 歌ってみたいと思っています。


大好きな谷村新司さんの「陽はまたのぼる」 きいてください。





※センター定位置


※イントロ ピアノへピン当て


※歌頭まり子へバストピン





M11 「陽はまたのぼる」 谷村新司





※間奏でドライアイス(ゆっくり流れ落ちる)


※(間奏)階段でセット 下までまり子 ゆっくり歩く





○ステージ上 大ドライアイス 大会


○第一部エンディング ドンチョウ下ガル





M〜END





第二部


○オープニング


派手なディスコタッチの衣装で大風船の後ろに立つ


※イントロと共に幕が開く





M12 「コールミー」 ブロンディ


(和訳した歌詞)





○大風船にまり子のシルエット


大風船の色変化


○間奏の終わりドラムQで大風船われ レザーショット転回


○まり子前後の動き


○終りセンター定位置





○まり子センター





M13 「ウォンテッド」 ドゥーリーズ


(和訳した歌詞)





○サビの部分より上手へ歩き(リズム良く)


※(アドリブ)上手から下手へ歩き


○終りセンター定位置





○センター定位置


※まり子後ろ向き歌頭よりふり返る





M14 「ロックンロール・ウィドウ」 山口百恵





※照明レザー大転回





倉田:第二部は初めから ディスコタイム コールミー ウォンテッド そして山口百恵さんのロ
ックンロール・ウィドウに挑戦してみました。





私もディスコ曲は好きなんです。


○ディスコの話から 普段のまり子の素顔を紹介する 


○今夢中になっていること 好きな食べ物 


比較的フリートークで心のままに続いてゆきたい





今まで色々とお話しましたが 


さあ こんどは私の心のままに選んだ歌を何曲か聞いていただきたいと思います。





○センターまり子定位置





M15 「愛すれど悲し」 ファーストアルバム「あなたにめぐり逢えて」収録





M16 「涙に染めて」 カーラ・ボノフ


(和訳した歌詞)





○イントロより下手へ歩き 曲にあわせてフリーウォーク





M17 「スウィート・リリー」 7thシングルB面


サードアルバム「ダイアリー」収録





倉田:私のアルバムの中から二曲 (「涙に染めて」はアルバムには無い)


そして「さよならレイニ―ステーション」のB面「スウィートリリー」をきいていただきました。








私にとって まるで夢のようなファーストリサイタルもいよいよ大詰めです。さぁこれからは私の
ヒットシングルで楽しんでいただきたいと思います。





まだそんなにたくさん数があるわけではありませんが 私にとっては宝石以上に大切なものば
かりです。ひとつひとつの歌に思い出があります。





みなさんもきっと 私の歌の中に色々な思い出があることと思います。私たちの思い出を結び
つけて すばらしい世界をつくりあげませんか。


「グラジュエイション」





M18 「グラジュエイション」 1stシングル 


ファーストアルバム「あなたにめぐり逢えて」収録





○まり子センター定位置





M19 「JUNE浪漫」 5thシングル 


セカンドアルバム「ストーミー・ウェザー」収録





M20 「DAY BY DAY」 6thシングル





M21 「HOW !ワンダフル」 3rdシングル 


ファーストアルバム「あなたにめぐり逢えて」収録





○フリーウォーク





倉田:私のヒットメドレーをきいていただきました。





ひとつひとつの歌をうたっているとき 幸福な私をかみしめていました。みなさん 本当にあり
がとうございます。





<拍手>





倉田まり子 ファーストコンサート みなさんのおかげで ここまでやってくることができました。
10代最後の そしてもっとも大きな思い出として 私の中にいつまでも残ることだと思います。





これから 20才を迎えて 今度は一人前の大人として歩いてゆかねばいけない私。何が待っ
ているかわかりません。でもいつも誰にも負けない情熱で明日をみつめていたいと思います。





今まで以上にあたたかい応援をおねがいします。その応援に応えられる歌手になりたいと 今
 強く思う私―





ありがとうございました。





M22 「虹の未来」 ファーストアルバム「あなたにめぐり逢えて」収録





○銀ラメ 舞いおちる


○歌終わり階段セット上


○第二部エンディング





M23 「ユー」 セカンドアルバム「ストーミー・ウェザー」収録





○アンコールナンバー 下手より登場


○リズムに合わせて歩き回る(ファンサービス)





M24 「ツイストガール」 原曲不明





○フリーウォーク


○センター定位置





倉田 ※ひとこともう一度御礼があり そして最後にもう一度新曲を―





M25 「さよならレイニー・ステーション」 7thシングル 


サードアルバム「ダイアリー」収録





○大エンディング お疲れさまでした






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